役立たないかもしれない?
エジプト旅行の基本知識
エジプトの旅行代理店に
日本から予約を入れる
(Nadia)
このホームページには、ホテルやエジプト国内の航空券の手配を「カルナック」にお願いしたという記述がよく出てきます。エジプトの旅行代理店といえば、日本ではBAHIやMSR TRAVELなど、日本の旅行代理店が使っているところが有名です。けれど、このカルナックも、エジプト航空が運営する国営の旅行代理店であり、エジプト国内はもとより欧米でもかなり知られた代理店です。日本では「エジプトツアーズ」という会社名で営業していて、少人数から催行するツアーや個人の手配旅行、またオリジナリティ溢れるツアーを組んでいます。

私たちの場合、日本−エジプトの航空券は、いつも日本の代理店や航空会社の早割などから、もっとも安いものを選んでいます。けれど、ホテルや国内線の手配は、カイロのカルナック・オフィスに直接FAXで頼んでいます。

二ツ星以下のホテルは、予約をせずに、部屋を見てから値段交渉が常識です。けれど、三ツ星以上になりますと、格安の団体旅行などにも使われているため満室のことが多いので、事前予約をした方が安心ですし、代理店通しの方が断然安かったりします。代理店通しの場合、ガイドブックで150ドル以上の五ツ星ホテルが、1人3000円(ダブルで使用の場合の1人価格)で泊まれたりします。

私たちが定宿としている三ツ星は、カイロでは1人15〜25ドル、ルクソールでは15ドルぐらいで、バス・トイレ付きは当然のこと、テレビや冷蔵庫、プールの施設があるホテルもあります。施設に関しては五ツ星には負けますが、それでも、それなりにきれいでくつろげるといっていいでしょう。ただし、もともとカルナックのスタッフは、カイロもルクソールもみんな顔見知りですから(特にルクソールのアハマド・ハッサンとは、家族ぐるみのつきあいなので……)、多少、価格の面などで融通してもらっているともいえます。

で、肝心の現地への手配方法ですが、FAXには、どの都市のどこのホテルに、何名(トリプル・ダブル・シングルなどの部屋の種類)でいつからいつまでなのか、航空券ならどこからどこまでで、何時ぐらいの便がいいのかをはっきり書いて送ります。ホテルの名前が分からない場合は、都市名とホテルの星の数や予算を書いて送れば、いくつか候補をあげてくれると思います。空港からの送迎が必要かどうかも忘れずに記入しましょう。

すると、後日、値段やホテルの空き室の有無などを知らせるFAXが届きます。OKならその旨を返信。あとは、銀行に行って、海外口座への送金を行います。最近は、つきあいが長いこともあり信用されているのか、現地に着いてからオフィスに行ってお金を払うことも多くなっています。送金後にキャンセルをすると手続きがややこしくなるので、必ずスケジュールを固めてから手配するようにしましょう。

ちなみに、連絡をすべてFAXにしているのは、英語に自信がないためです(現地のカルナックのオフィスには、今のところ日本語がわかるスタッフはいません)。電話の場合、重要な事柄を聞き逃す恐れがあるので、初心者でもお手軽でいいでしょう。ただし、現地から日本へのFAXはけっこうお金がかかりますから、それほどマメに返事をくれない場合があります。質問などがある場合は、まとめて1度にするようにしましょう。

いざ、現地に着いたら、まず「バウチャー」を受け取らなくてはなりません。バウチャーがなければホテルにチェックインできません。送迎を頼んでいれば、迎えに来たスタッフが持ってきてくれるでしょう。そうでない場合は、一度カルナックのオフィスに行くか、事前のFAXでホテルに預けておくよう頼んでおくこと。ちなみにカルナックは、エジプト航空が運営する旅行代理店でもあるので、スタッフに言えばエジプト航空のリコンファームをやっておいてもらえます。

カイロのカルナックのオフィスは、タハリール広場(考古学博物館前)からタラアトハルブ広場に向かう“シャーリア・カスル・アン・ニール”の左側にあります。2階にエジプト航空のシンボル・ホルスの看板が出ていて、1階はエジプト航空のカウンターになっていますから分かりやすいでしょう。1階を入って、右奥の階段を上がれば、そこがカルナックのオフィス。いくつか部屋がありますが、日本担当は「ファー・イースト・デパートメント」(2階に上がり、左手の手前から2つめの扉です)。誰でもいいからとりあえず声をかけてみましょう。

ルクソールのカルナックのオフィスは、西岸の船着き場の近く、由緒正しいウィンターパレス・ホテルに向かって右側の並びにあります。他にもいろいろ代理店が並び、ツアーの価格などが貼ってあります。アハマド・ハッサンに「日本から来ました」といえば、喜んで出迎えてくれるでしょう。彼も日本語はまったくできませんが、私たちのカタコト英語でも必死に理解しようとつとめてくれますので、英語が苦手でも躊躇せず、気軽に声をかけてみてください。

最後に補足ですが、ナイル川ディナークルーズや観光(2泊3日のナイル川クルーズは微妙ですが)などのオーダーは、日本からではなく現地に到着してからオフィスに行って、その場で相談してから決めても遅くないでしょう。事前にあれこれ計画しても、体調によっては急に休みたいという場合もあります。無駄なキャンセル料を払わないためにも、現地に行って体調と相談してから決めるようにしましょう。

ツアーで利用するワゴンリー(寝台車)のオフィスは、カイロのラムセス中央駅の敷地内2階にありますが、割引はありませんでした。ルクソールまで往復250ドルと、結構高額。往復で2泊分ホテル代は浮きますが、飛行機と料金が変わらないので、今は使っていません。