役立たないかもしれない?
エジプト旅行の基本知識
タクシーとバス
<市内と長距離>
(Nadia)
●カイロの空港から市内へ
タクシー乗り場にいるのは、みんなすっごくきれいなベンツばかり。どうみても高そうです。実際に、50LE以下に下げません。40LE(それでも高いですが)というと、「サヨナラ〜」と言われるか、ボロボロの車が出てきます。
これらのタクシーをムシして、スーツケースをゴロゴロ引きながら駐車場に行くと、今度は流しのタクシーが声をかけてきます。今度は、もっと安く交渉できます。ただ、どうしても20LEぐらいはとられてしまいます。
意外に穴場(?)が、「ホテル決まってる?」と声を掛けてくる人たち。決まってるというと、ホテルまで「××LE」と言ってきます。他の客をホテルまで連れていかなければいけないため、送迎代だけでもさらにかせごうというわけです。3人で5LEのこともありました。ただし、ホテルを頼んだ客を優先して送り届けるため、ちょっと時間がかかるのが難点ですね。

カイロ空港で、タクシー乗り場にはポリスがいます。不安な人は、このポリスがゲストカードを持っているので、乗るタクシーのナンバーを書いてもらい、目的地に着くまでしっかり持っていましょう。万が一、たちの悪い運転手にあったり、忘れ物をしたときは、これを持ってすぐに警察へ行けば、対応が早いです。悪い運転手ほどこのカードの存在を気にします。「ちゃんと送り届けたと警察に自分で提出する」とかなんとか、いろいろ言って、取り上げようとするドライバーもいますから、逆にカードを盾にしっかり仕事をしてもらいましょう。(Hekmat)

タクシー事情ではありませんが、カイロについたら「酒飲み」の私は、免税店でビールとワインを買い込みます。カイロの免税店は、荷物を受け取った後、出口の外の両脇に店が並んでいます。また、ここで買い忘れても、市内のシェラトンホテルなどの5つ星内にも、免税店があります。
入国して24時間以内、制限内(パスポートに何本買ったか記入されるので、ごまかせません)であれば購入できます。私は、カイロの友人たちにタバコを買って欲しいと頼まれ、何度かホテルの免税店に行きました。お土産にもいいかもしれませんね。人気はエジプトのクレオパトラよりもマルボロのようです。

●市内の移動<タクシーとミニバス(セルビス)>
流しのタクシーをつかまえても、ホテル名を言うと当然観光客とばれますから、高くなってしまいます。まず、地名を覚えて、目的地の近くに来たら降りるようにするといいでしょう。タクシーをつかまえる時は、窓ごしに大声で地名を伝えること。お客さんが乗っていてもOKです。逆に、お客さんがいたほうがボラれにくいので、一人の時はそうしています。4人で乗っているときは、だいたい5LE(4人合計)。全員が降りてから、窓越しに渡して、さっと車の進行方向とは逆に逃げます。少なければ、追いかけてきますが、まずは相場よりやや高めぐらいなので、あきらめるでしょう。

気楽なのは、席数までしかお客を乗せず、値段がはっきり決まっている(50pt〜1LE)約9人乗りのマイクロバス(セルビス)です。行き先が決まっているので最初は難しいかもしれませんが、特にタハリール(考古学博物館があるあたり)へ行くなら、ほとんどのセルビスの通過点になっているので、探しやすいでしょう。これも、タクシーと同じで、窓越しに行き先を叫ぶと止まってくれます。

また、タハリールなど大きな広場から移動する時はもっと簡単です。セルビスのターミナルがありますので、そこに行って、周辺のおじさんたちに行き先を告げればいいだけ。どのバスに乗ればいいか親切丁寧に教えてくれますし、運転手にもどこで止まるようにと言っておいてくれます。

●タクシーチャーター
遺跡観光には、やはり短い時間でたくさん観光できるのでタクシーチャーターがオススメ。けれど、ホテルの前にいるタクシーは、観光地をよく知っているという利点もありますが、ホテル側にマージンを払うため当然高め。流しのタクシーは、市外へ行けなかったり(申請が必要だったり)、道を実は知らなかったり(知っていると必ず言う)ので注意が必要です。

ホテルのタクシーの場合、カイロ周辺を1日貸し切りでたいてい100〜150ドル前後と言われるでしょう。いくらで交渉するかは、非常に難しいところですが、200LE前後(サッカラだけとかでしたらもっと安め)になれば、まあ良しとしています。もちろんお金は先に渡さないこと。最後に約束していた値段と違うことを言われたら、必ず文句を言って約束以上払わないこと。あとは気持ちということで、バクシーシ(物の場合もあり)を渡しましょう。

●長距離の移動
大都市間の移動は、バスかセルビスが便利です。
長距離バスは、カイロ−アレキサンドリアを走るスーパージェット(20LE)のような豪華なバスがあります。これは、座席が全席指定で、有料で飲食のサービスがあり、出発時間もわりと正確です。満席になるケースも多いので、事前に予約を入れた方が確実でしょう。

ボロボロのバスしかない地域もあります。出発時間も前後するので、早めにバス停に行った方がいいでしょう。1日数便しかない地域(砂漠やハルガダなど)は、日本の通勤電車のようなすし詰め状態になること必死! 2人掛けのイスに3人、4人と詰め込む場合もありました。それどころか、つま先立ち状態(人の足を踏んづけて立つ状態)のこともあります。