役立たないかもしれない?
エジプト旅行の基本知識
ボラれたんじゃない!
それがあなたにとっての定価なのです!
バクシーシ・買い物のルールとは?
(Nadia)
チップについて
いくらあげればいいの?
(Karyma)
日本にはチップの習慣がないので、戸惑ってしまう人も多いことでしょう。

どんな人に、いつ渡すか? どういうふうに渡すか? 考えてしまいますよね。

チップとは、やってもらったことに対するお礼と考えてください。

例えば、

●ホテルでバッゲージを運んでもらった・・・荷物1個に対して1LE

●ホテルの部屋を整えてもった・・・朝出かける前、枕の下に1LE

●ルームサービスを持ってきてもらった・・・1LE

●トイレにいるおばさんに紙をもらったりした。(水が流れないトイレで、バケツで水を流してもらった等)・・・50PT〜1LE

●料金にサービス料の入っていないレストランで食事をした・・・料金の10%位?

●泊まっているホテルで食事をした(料金後払い)・・・1人1LE

●観光でずっと一緒だったタクシーの運転手・・・これは気持ち次第。料金の10%とか20%ぐらい

本当にいい人だったら、いっぱいあげてしまいたくなりますね。

渡すときもさっと手に握らせるとか、レストラン等ではお皿の下に挟んでおくとか、さりげなく渡すのがいいと思います。

ノック式のボールペンやライターなど、日本でもらった物(買っていくのはかえって高くつくので、すべてもらい物です)を小額のチップやバクシーシの代わりとして利用することもあります。

ボールペンは、キャップ式よりもノック式、1色よりも2色・3色・4色の方がよりいっそう喜ばれます。

ライターは空港法で、1人1個までとか個数制限をしていますので、たくさん持たないように気をつけてください。また、スーツケースの中に入れているのを空港のX線で見つかると、スーツケースの中から出すように言われますので、スーツケースの中には入れない方がいいでしょう。(気圧の変化で爆発する事ことがある・・・と言っていた気がします)。

とにかく、エジプト人は日本の物はすべて良いものだと思っているらしく、「メイド・イン・ジャパン」はとても喜ばれます。

そして、モロヘーヤを切るためのマハラタ(包丁)の最高級品は、日本製でした。

タクシーの値段はもちろん土産物などの買い物まで、定価があってないのがエジプトです。交渉して値引きしてもらうのは当たり前。けれど、そこは慣れていない日本人、不快な思いをする人も多いようです。私も、しょっちゅう「失敗した」「やられた〜」とわめいております。

ただ、少し気になるのが、「ボラれた」「騙された」などと一方的にエジプト人を非難するような言動です。最初に3倍の値段をふっかけられようが、他の人より高く買おうが、「交渉で値段を決めるのがこの国のルール」。ですから、騙す、騙されるの問題ではないのです。

私自身、交渉が上手な方ではありませんから、人より高く買っていることがよくあります。けれど、その価格自体、今の私にとっての適正価格だと思うようにしています。

バクシーシに関していえば、ご存じの方も多いと思いますが、もともとはイスラムの助け合い精神からきています。私たちは外国人だから関係ないという意見もあるでしょうが、少なくともプラスアルファの親切(ありがた迷惑の場合もありますが)を受けた時には、チップとして出すべきだと思っています。

バクシーシの私なりのルールとしては、まったく世話をされた覚えもない人から要求をされた場合は、ムシするようにしています。また、遺跡などで頼んでもいないのにガイドされそうになったら、まずはきっちり断り、それでも勝手に話しはじめたら、説明している(壁画などの)方を見ない、最悪は遠くに逃げるようにしています。少しでもうなづいたり、聞いているそぶりを見せると、当然バクシーシを要求されるからです。ただ、押し掛けガイドでも、行きがかり上、聞いてしまったなら払うようにしています。

タクシーをチャーターしたときも、いいドライバーだった場合は、基本的には最初に値段交渉をした金額にプラス、バクシーシを渡します。ただ、最初にきっちり値段交渉をしたにもかかわらず、最後に値上げをされそうになったら、もちろん抗議! バクシーシを上げる気がなくなります。それでも、最後に元の値段になったら、上げてますけどね。「最初に決めた値段を変えない!」というルールは、彼らに要求しても、というより要求すべきものだと考えています。

団体旅行の場合、旅行代理店のスタッフ(ガイドやバスの運転手など)へのバクシーシは難しい問題です。添乗員がまとめて渡しているケースも見かけます(参加者からお金を集めるわけではなく、添乗員のポケットマネーか、必要経費なのでしょう)。また、20名近い団体なら、自分だけ渡すのも変な気がしますよね。けれど、マイクロバスで観光するような小規模のツアーや個人の手配旅行の場合は、必ず心付けが必要になってきます。「1LE札を投げるように渡されたので、突き返した」と憤慨していた現地代理店スタッフの話を聞いたことがありますが、いくらなんでも失礼です。それぐらいならいっそ出さない方がスマートではないでしょう。

誤解がないように、お金をばらまけ……と言っているのではありません。恥ずかしくない対応を願っているしだいです。