よくある質問なので、まとめてお知らせしておきます。
博物館はほぼ100%有料です。手荷物検査があるところも多く、撮影しなくても、持っているだけでカメラの台数分のお金を取られます。
ただし、カイロのエジプト考古学博物館など、大きなところでは入口に手荷物を預けるところがあるので、不要なカメラ、ビデオなどはここで預けましょう。「盗まれるのでは?」「壊されるのでは?」と心配される方もいますが、これまでに私たちの間では一度もありません。ただし、絶対にないとはいえません(落としてしまったり、不可抗力で壊れることもあり得ますし)。
ツアーの場合は、添乗員や現地ガイドがまとめて預けてくれる場合も多いようです。団体バスに置いていくより、任せた方が安心かもしれません。
最近は、デジカメをお持ちの方も多いでしょう。
博物館や墓の内部では、照明が暗いので、スチールカメラよりも失敗が少ないので便利です。特に博物館では、細かいものを接写したくなるので、おすすめです。
ただし、ほとんどがモニター付きのため、ビデオと区別が付きにくく、係員にビデオ料金を請求されることがあります(というより、必ず彼らは注意してきます)。
団体旅行などでは、最初から「デジカメはビデオ料金」という場合もあるようです。これはトラブルを事前回避するためかもしれません。一人がトラブルを起こせば、観光する時間がなくなってしまいますし、仕方がないことだと思っています。また、遺跡によっては、「チケット売場で、デジカメ持ち込み不可と言われた」という噂も聞きます。
あくまで私たちの経験からですが、個人旅行のようにゆっくり交渉する時間がある場合は、デジカメはビデオではないことを説明し(英語がわからなくても、身振り手振り、実演で)、最終的にはいつもカメラ料金でOKをもらっています。デジカメでの撮影をあきらめたことも、今のところありません。カイロ博でも、アレキサンドリアのグレコローマン博でも使っていました。
ただし、これらもみなさんのマナー次第。いっそのこと、“ビデオと区別できないから、デジカメを禁止してしまえ!”という動きもあるかもしれません。注意をされたらきちんと説明して、それでもだめなら強行せずに、普通のスチールカメラに切り替えること。
その意味では、デジカメだけでなく普通のカメラを、重たくて持っていきたくないならせめてレンズ付きフィルム(使い捨てカメラのこと)を、合わせて持っていった方がいいでしょう。
ちなみに、高感度フィルムを持っていこうと考えている方もいると思いますが、これは高ければいいというものではありません。ISO1000ともなると、かなり粒子があれるので注意(もちろん粒子の粗いのが、逆に味があっていいという場合もありますが)。博物館の中の暗い場所から町中など明るい場所に移ったときに、フィルムを入れ替えれば問題ありませんが、途中で巻き上げるのはもったいないですよね。カメラが2台あれば解決ですが、持ち歩くのも大変です。ISO400ぐらいが明るいところでも、暗いところでも両方で使えるので、いいかもしれません |