日本の女性はとにかくエジプトの男性に好かれます。こんなにモテていいのかと錯覚するぐらいにもてます。もうそれは半端ではありません!
エジプトの男性に「何人だ?」と聞かれて、「日本人」だと答えると「日本人はいい! ○○○○人は嫌いだ!」とお世辞かもしれませんが、ほとんどの人が言ってくれます。
そして、次の質問は「結婚はしているのか?」。
もし、「していない」と答えると、「じゃあ、俺と結婚しよう」とまるで社交辞令のように続きます。
イスラム教徒は4人まで奥さんを持つことができるので、自分が結婚していようがお構いなしです。
彼らは結婚をする時に結納金をたくさん支払わなければならないため、若い人はなかなか結婚できないという話を聞いたことがありますが、今は時代も変ってきていますので、そんなことはないと思うのですが……(現に私の友人でも若くして結婚しています)。
こんなことを言うとエジプトの方に失礼かもしれませんが、どうも日本人と結婚するのがエジプトの男性のステイタスになっているのではないかと疑いたくなってしまいます。
もっと失礼な言い方を許していただければ、本当に極一部の人の中には、後腐れのない一夜のアバンチュールを求めている節も見受けられます(なにせ、エジプトの女性との婚前交渉は御法度ですから)。
もちろん、それらを期待して来エジする日本人女性がいることも確かです。また、私たちも知らず知らず、彼らに期待を持たせる言動をしていることを、完全には否定できません。
そして、エジプトの男性はとにかく情熱的です。こちらにはまったくその気がなくても、仲良く話をしていただけで大きなカン違いをされてしまうこともしばしばです。
ルクソールからカイロまで、仕事にかこつけて、わざわざ追いかけてきた人もいました。ちなみに、彼に対する振る舞いは、ライターを持っていなかったので、日本のライターを1つプレゼントしただけですよ。さらに私たちと同じホテルに予約するという周到さで、さすがに笑ってしまいましたけど……(笑いごとではなくなる前に、ちゃんとお断りしましたよ)。
それともう1つ、日本の女性はあまり強いことを言えない傾向にあるためか、痴漢に遭うことも多いようです。
以前長距離バスに乗った時も、その車の車掌?に「こっちで煙草を吸いなさい」と、バスのミニキッチンへと案内されたことがあります(のこのこついったのも間違いだったのですが、バス内が禁煙だったので……)。
そして、そこでその男に下半身を押し付けられたのです!
もちろんお返しは平手打ち(私は口より先に手が出ます)! その後、日本語で怒りをぶちまける!
とにかく、何か嫌なことをされたら、怒っているという事実を伝えられればいいので、たどたどしい英語やアラビア語で怒るよりも、日本語で怒った方が早いです。
たいがいの人はすごすごと逃げていきますし、こちらも怒りをぶつけられて結構すっきりします。
でも、中には本当に好きになってくれて、結婚を申し込んでくれる人もいます。
「君のためにフラットも用意する。日本に行きたくなったらいつ里帰りしてもいいよ」
とか、
「君のことを10年でも待つ」
とか言われている仲間もいます。
彼らはエジプトでもお金持ちの部類に入る人たちで、私としてはそこに嫁に行ってくれた方が宿代が浮いていいなぁ(笑)と思うのですが、本人にその気がないらしく、私の無料宿泊施設の野望はいまだ達成されていません。
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